
はじめに
「ひとり起業」と一言でいっても、やることは意外とたくさんありました。
カリフォルニア州トーランスでSole Proprietorship(個人事業)として開業した際に実施した手続きの全体像についてまとめます。
本記事では、手続きの「順番」や「考え方」について触れ、各手続きの詳細については別記事で掘り下げていく予定です!
これからアメリカでソロビジネスを始めようと考えている方の参考になればうれしいです。
前提情報
- 業態種別:Sole Proprietorship(個人事業主)
- 開業地:カリフォルニア州 トーランス
- オフィス形態:自宅(持ち家)
- 事業内容:Webサイト制作・マーケティングサポート
- ビザステータス:グリーンカード保持(条件付きから10年版へ申請中)
手続きの流れと、まずやるべきこと
全体の流れとしては、以下の13ステップを進めてきました。
2025年9月時点では「9〜10番目」までがほぼ完了し、10月には残りも完了する予定です。
- 会社名・ドメインを決める
- ドメインを発行(GoDaddy)
- ビジネス住所としてバーチャル住所を取得+Notary(公証)
- EIN(Employer Identification Number)を取得
- DBA申請+Notary
- DBAメディア公告(4回掲載)
- 決済フロー整理(銀行選定・請求管理ツール等)
- 銀行口座開設・カード発行(Wise, Bluevine, US Bank)
- 会計ソフトの設定(QuickBooks)
- 事業戦略・提供プランの策定
- ビジネスライセンス申請(Home Office申請含む)
- 公式Webサイト制作(Wix Studioで進行予定)
- クライアント対応用の書面整備(契約書・見積書テンプレなど)
現在までにかかった費用:$147
※これに加えて、トーランス市のビジネスライセンス申請費用(数百ドル)がかかる予定です。
手続き代行サービス(ZenBusinessなど)を使わなかった理由
実は、ZenBusiness や bizee のように、手続き一式を代行してくれる便利なサービスもあります。
しかし、私はあえて使いませんでした。その理由は以下の通りです。
- 時間に余裕があった:急ぎの開業ではなかったので、自分のペースで進めたかった
- 州外での法人設立を避けたかった:多くの代行サービスはデラウェア州などを登録地に選びがち。トーランスでのライセンス取得に支障がある可能性があった
- コストを抑えたかった:代行サービスは月額課金が多く、初期費用だけでも数百ドルかかるため
結果的に自分で進めるのは大変な部分もありましたが、仕組みを理解できてよかったです。
なぜLLCではなく、Sole Proprietorship(個人事業)にしたのか?
以下のような理由から、まずはSole(個人事業主)という形でスタートしました。
- 売上がまだ安定していない
→ 月間収益が一定以上になったら、LLCへの切り替え。これから半年〜8か月で判断します。 - 従業員がいない(1人事業)
DBA(屋号)はなくてもいいが、取得した理由
Sole Proprietor の場合、屋号(Doing Business As / DBA)は法律上必須ではありません。
ただし、私は以下の理由からあえて取得しました。
- 個人名を出さずに事業を展開したい
- ブランド名としての一貫性を持たせたい
- ドメインやロゴも含めて、ブランディングをしやすくなる
たとえば請求書や銀行口座にも、屋号を使用できるため、信用性にもつながるなと思い申請しました。
まとめ
アメリカで個人事業を始めるにあたって、Sole Proprietorshipは最も手軽な方法ですが、それでもやることは多いです。
ただ、ChatGPTなどのツールを活用しながら、順を追って対応すれば確実に前に進めると実感しています。
今回ご紹介した流れや考え方が、これからアメリカでの起業を考える方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
次回は、屋号をどのようなプロセスで決めたのか?について詳しくご紹介します。
ブランド名に悩んでいる方や、ネーミングにこだわりたい方には特におすすめの内容になると思います!