
はじめに
「いつか自分で何かをやりたい」──そんな漠然とした思いがあったのは、大学生の頃から。気づけばキャリアはずっとWeb業界。サポートから制作、ディレクションまで一通り経験し、「ここなら戦える」という自信もついてきました。
AIの進化が加速する中で、Web制作の価値やあり方にも変化が訪れています。制作工程の多くは自動化され、単価は下がる一方。ならば、自分はもっと上流に集中しよう。設計・デザインの質で勝負したい。そして将来的には、Web制作そのものを主軸にせず、Webサービスを生み出す側に立ちたい。
せっかくアメリカに拠点があるのだから、ここで一度しっかり勝負してみたい。そんな気持ちから、2025年の夏、本格的に起業に向けた動きを始めました。
起業しようと思ったきっかけ
▸ 昔から「やりたい」と思っていた
起業に対する憧れは、大学時代からうっすらとありました。でも「何をどう始めたらいいのか」「自分には何ができるのか」がはっきりしないまま、社会人に。
新卒で入った会社ではWebサポートからスタート。その後も転職を重ねながら、Web制作・ディレクションなどを経験し、自分の得意や強みがようやく見えてきた感覚がありました。
▸ Web制作の「これから」を考えた
AIの進化によって、Web制作は大きく変わりつつあります。特にデザインやコーディングなどの「作る」工程は、これからどんどん自動化されていく。
そんな中で生き残っていくには「上流工程(設計や企画)」に強みを持つしかない。今後もこの分野で食べていくなら、もっと磨き続けないといけない──そんな危機感とワクワクが混ざったような感情が、起業を後押ししました。
▸ サービスを「つくる側」に回りたい
将来的には、クライアントのWebサイトを作るだけでなく、自分でサービスを生み出したいという想いもあります。
誰かの課題を解決できるプロダクト、使われ続けるサービス。そんな“ものづくり”に挑戦してみたい。そして、その先に「ずっとわくわくしていたい」という気持ちがあります。
最初にやったこと
▸ ChatGPTをとことん活用
最初に頼ったのは、やっぱりChatGPTでした。やるべき手続きやその順序、必要書類、申請方法などをひたすら質問。比較検討もスプレッドシート感覚で使えてとても助かりました。
Pro版を使っていることもあり、レスポンスも速く、作業の並行処理にも役立ちました。もちろん、間違った情報が返ってくることもありましたが、それほど致命的なミスにはならず、全体的には「使ってよかった」と心から思っています。
結果的に、事業名の決定・DBA申請・EIN取得・バーチャル住所契約など、2か月ほどで多くの準備が完了。あとは市へのビジネスライセンス申請を残すのみです(これは今月〜来月中に進める予定)。
▸ 屋号(事業名)の検討
名前決めにはかなり時間がかかりました。ドメインを早めに確保したかったので、他の作業と並行して、毎晩少しずつアイデアを練っていく日々。
最終的に納得いく名前に出会うまでに、約3か月もかかりました。日本語・英語のバランス、覚えやすさ、読みやすさ、意味やストーリー性も含めてこだわりました。
まとめ
この記事では、アメリカでの「ひとり起業」を決めたきっかけと、まず取り組んだことについて紹介しました。
起業って、思っていたよりもやることが多くて、最初はかなり不安。でも、一つひとつ調べて、動いて、進めていくうちに、だんだんと道が見えてきました。
特にChatGPTなどのツールを活用することで、情報収集も比較もかなり効率的に進められたのは大きかったです。
次回は、実際にどんな手続きをどの順番で行ったのか、具体的に紹介していきます!
これから起業を考えている方の参考になればうれしいです。